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Channel: 住めば都の限界集落 よく読めば君にもできる限界突破
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ゆかです♡

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結婚して数年後
嫁はんのいとこおねーちゃんと会う機会がありました

僕はと言えば
20代の始め
日本を飛び出して
髪をのばしたいほうだい伸ばして帰国したかとおもうと
突如としてツルツルに剃ってみたりと
思う存分
自由奔放に
すべての行動が
本邦初公開のやうに
生きてきましたので
自分の親戚からも
地球外生命体のように思われたりとかで
いろいろ
まー
親戚ってのが苦手だったのですが
最近は
そこそこ元気な
4人の子供の親になったということもあり
すっかり苦手意識は消え去りました


そのまだ
苦手意識があって
結婚したら
親戚が2倍になるということに
気がついて
結婚なんてするんじゃなかったーと
ちょっと思ってたころ
なんかの機会に
その
いとこのおねーちゃんと会った訳ですが
会ってみれば
好きな音楽とかいろいろ似ていて
とっても
話が盛り上がって
親戚にも宇宙人に理解を示す人がいるんだなーと思ったものです

そーいえば
うちの親戚にも
一人だけいつも味方になってくれるおばちゃんがいたっけか

そのおばちゃんは
いっつも僕に会うと開口一番
めっちゃ大きな声で

「しんやくん輝いてるかっ!!」

っていうのだ。


2番目には

「人間はなーなにやっとってもその人らしく輝いてたらそれでいいんや 
 しんやくんがんばりやっ!!おばちゃん応援してるしっ!!」

この言葉には
どれだけ勇気づけられた事か、、

ひっくり返せば
「どんなに世間の評価が高くとも
  自分が自分らしく輝いてなければ生きてる意味が無いっ!!」
と自分に言い聞かせ
人になにを言われようが気にせず突っ走って
おかんには少々?迷惑をかけたかな
いまも
あいかわらず突っ走って
気がつけば
こんな山奥に暮らして
さとみちゃんには少々??迷惑をかけてるかな???
たまには
迷惑のかわりに
パーマネントかお布団やでもかけてやらんといけませんな

さて
さっきの話のつづきで
そのいとこのおねーちゃん
なまへを
ゆかさんといいまして
初対面の
意気投合した日に
また友達集まる時呼ぶわーってんで
メールアドレスを交換


次の日
早速メールが

件名
ゆかです♡

本文
抱いてください

????????

なにー???
わしは新婚で
あなたとは昨日会ったばかりやぞー
うー
えらいことになった
どーしよー

って
よくみると
アドレスが全然違うのだ

真相は
名前とタイミングがドンピシャの
ただの迷惑メール

ってんで
いったい何が言いたいのかと言いますと

ゆかです

はい

抱いてください

その
ゆかさんではなく
これ

イメージ 1

なんじゃこらって

床ですよ

そう
この夏オープン予定の
種からつくるレストラン
MDカフェの床

この
不揃い感が
なんとも
すばらしいでしょう

ヒノキや栗やカリンの無垢
正体不明のゴミ箱から拾って来たものすごく硬い木も
いっしょくたに張ってます

機会があれば
ブログで紹介しますが
20代の面白い子2人と一緒に張りました

2人とも
大工経験者

ぼくも
ほんのちょっと大工経験者ですが
本業はげいじつ家

さてさて
不揃いに貼るよ
ってんで床貼りが始まりましたが

さすがに
40年という時間をげいじつに捧げて来たバカの言う事が
なかなか伝わりません

不揃いということは
そろってないということですが
芸術的に解釈しますと
全部が不揃いになってしまうと
それは
なんと
不揃いがそろっているということになってしまうのです
これは
人生の落とし穴
良いと思ってやって来た事が
気がつけば
いつのまにか
お尋ね者ってこともあるもんで

これは
ちょっと
赤瀬川原平とか千利休に通ずるところがあるような、、、

全体的に不揃いってことは
部分的にそろった部分があってもいいのだというか
あったほうがいいということです

さあ
さあ
さあ
さあ

たいへんなことになってしまった
若い子らはパニーック

「あのね、こだわらないって人いるやん」

「はい」

「あれはね、こだわらないってことにこだわってはんねん」

「???」

「だから本当にこだわらないってことはどっちでもええってことやから
 場合によってはこだわってもええねん」

「で床はそろってるところつくった方がええんですか?」

「うん、だからそろててもそろてんでもどっちでもええねん不揃いやったら」

「・・・」

「とりあえず今回は床を貼ってるって意識を捨てて作品つくるっちゅうか
 レストランとか店舗ってのはお客さんを夢の世界へ連れて行く舞台装置やねん
 まあ、とりあえず子供がパズルを楽しむ感じでどんどんいこっ!!!」

「はあ・・・わかりました やってみます」

てんで

あーだこーだと
40代のおっさんが説教たれながらやっても
この子らあんまり楽しーないやろってんで
8割はれたところで

「ほな、俺~
 帰るしあと楽しんでやっといて
 くれぐれも
 頑張ったり、一生懸命やったらあかんで」

「・・・」

 「せやけど
  ほーけとってもあかんで
  ごはんができたーゆうても
  聞こえてない
  子供みたいに夢中になってやるんや
  じゃあね」

 ってんで彼らが最後に仕上げた床はこれ

イメージ 2

  次の日
  彼らの目は難しいジグソーパズルをなんとか一人でしあげて
  父ちゃん俺出来たでーって見せにくる子供のやうに輝いていた

  「しんやくん輝いてるかー」のおばちゃんは
  太秦の三条通りにある冨士屋っていうおかしやさんで
  今日もたこやきを焼いている
  
 おばちゃんありがとー

   
 



 

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